診療所やクリニックに転職した看護師が忘れがちな服薬

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診療所やクリニックに転職した看護師が忘れがちな服薬

診療所やクリニックに転職した看護師さんは、上から目線の押しつけになっていませんか?どこへ転職しようとも服薬指導の場面でも看護師は「患者中心」の考え方が必要です!

診療所やクリニックに転職すると看護師さんが外来患者さんと接する機会は限られるため、そのかかわり方には特有の難しさがあります。
例えば、服薬指導の場面で、患者さんの意思や自主性を尊重しながら確実な服薬を促すために、診療所やクリニックに転職した看護師さんはどのようにかかわればいいでしょうか。入院患者さんのケースでも使えるコツをケーススタディで学んでみましょう。

■診療所やクリニックで「認知機能障害はないものの、服薬を忘れる外来患者さん」の事例
慢性腎臓病を患う65歳の男性は、度重なる指導にもかかわらず時に服薬を忘れてしまうことがあり、今回のクリニック受診時にもそれが発覚しました。
独居のため、服薬の管理を手助けしてくれる家族はいません。認知機能障害はないことを踏まえ、看護師としてどのような服薬指導をしますか?

■診療所やクリニックに転職したら看護師としてどのように対応する?
(1)「お薬は先生の指示通りに飲んでもらわないと、ご自身のためになりませんよ」
(2)「服薬チェックシートを洗面所やリビングの壁に張って、お薬のことを思い出すようにしてみましょうか?」
(3)「ミスが起こりやすいポイントを洗い出して、一緒に対策を考えましょう。そうすれば、きっとうまくできますよ!」

(1)の発言では、患者さんの心配をしているようでいて、実は「クリニックの医師の指示や治療計画を守らせること」が主眼になっています。すなわち、前時代的な「服薬コンプライアンス」の考え方ですね。
患者さんの納得・理解を促して治療への参加を求める「服薬アドヒアランス」を重視した指導が必要でしょう。
ただ、実際には、選択肢のように「上から指導されること」で信頼感を覚え、看護師の指示を守ろうとする患者さんもいるので、ここがコミュニケーションの難しいところです。

(2)の発言は、看護師として実践的な具体策を提案して、飲み忘れを防ごうとしています。
チェックシートを活用することで、患者さんは自分の服薬行動をセルフモニタリングすることができます。
可能であれば受診時にシートを持参してもらい、うまくできていれば承認・賞賛の声かけ(ポジティブ・フィードバック)をして、行動変容を促すことができるでしょう。

(3)の発言は、患者さんと一緒に看護師も対策を考えていこうとするものです。
指導する看護師にとっては時間と根気が必要ですが、その結果として上記のような実践的な方法にたどり着き、患者さんが納得して取り組む姿勢を見せるようであればベストです。
また、患者さんのセルフエフィカシー(「自分はやればできる」という自己効力感)を引き出そうとしているのも、ささいなようで大事なことです。

患者さんのタイプはさまざまですし、薬の飲み忘れの裏には認知機能障害などが潜んでいることもあります。クリニックや診療所へ転職したら患者さん一人ひとりをよく見て、それに合った指導する看護師を心がけましょう。