避難所で生きる転職看護師の経験

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避難所で生きる転職看護師の経験

転職で避難所へ

避難所と言えば東日本大震災で転職した看護師の記憶もいまだ生々しいところですが、先日は鬼怒川が茨城県常総市で氾濫して水害を引き起こしました。避難所からの報道によると、9月13日の段階で市内28か所に避難所が設けられ、3200人あまりが避難所生活を強いられ、転職を迫られているとのこと。また、看護師は新たな職場をさがして転職しなくてはなりません。いつどこで災害が起こり、どれだけの被害に見舞われるのか、どんなところに転職するのか、見通すことはきわめて困難です。

各避難所には、医師や看護師をはじめとする医療チームが常駐・巡回して、避難された方の治療やケアに手を尽くしているそうです。避難された方の中には高齢者もいるでしょうし、外来や在宅で治療中だった方もいるでしょうから、特に避難所生活が長期に及んだ場合、さまざまな医療ニーズが浮かび上がってきます。避難所という環境で特に注意すべき病気にはどんなものがあるでしょうか?

●避難所では特に高齢者ではせん妄発症リスクが高い!
災害による強い精神的ショックや身体的疲労に加え、住み慣れた自宅から避難所へ、働きなれた場所から転職という急激な生活環境の変化を受けて、避難所でせん妄が出現しやすくなることは容易に理解できます。高齢者は術後せん妄を起こしやすいことが知られていますが、転職の心の準備もないままに罹災したという状況は、術後よりもせん妄を誘発するリスクが高いかもしれません。

病院のベッドサイドで行うような綿密な観察は難しいですが、転職による精神的な興奮、不明瞭な会話、睡眠障害、もの忘れといったせん妄の徴候が現れていないか、医療チームとして気をつけていく必要があります。また、せん妄と認知症の鑑別に関しても、専門的な医療知識が求められます。

●避難所では感染症が蔓延しやすい!
避難所では大勢が密集した集団生活を強いられ、換気も十分にできない環境のため、特に冬季はインフルエンザなどの呼吸器感染症が蔓延しやすくなります。常総市の避難所でも、避難された方々に対して、すでにマスク着用の呼びかけを徹底しているそうです。

避難所の高齢者では肺炎につながって重篤化するおそれもあるため(「避難所肺炎」と呼ばれることも)、現場の医療チームとしては感染症予防策の周知・徹底とともに、感染症の早期発見に神経を尖らせることになります。避難所では転職する前の病院とは勝手が違うだけに、現場環境や避難された方々の理解度を踏まえて、やり方を工夫する必要もありそうです。

●避難所のPTSDの予防にも看護師が転職することで力になれる!
日本では1995年の阪神・淡路大震災をきっかけとして、避難所では罹災者のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の問題がクローズアップされるようになりました。抑うつ、睡眠障害、フラッシュバックなどの特徴的な症状が1か月以上続くときは、専門家へつないでの治療が必要です。

ただ、避難所ではPTSDに至る前に、看護師さんの傾聴などによって、心的なダメージからの回復を少しでも手助けすることができます。避難所での生活に備えて平素からさまざまな転職経験での「傾聴力」が最大限に発揮される場面といえるのかもしれません。