転職における看護師特有の悩みとは?
現状の職場に不満がありながら、なかなか転職できないという方は多いものです。その中でも、看護師は専門職のため、一般的な職業とは違った転職の悩みを持つことがあります。
一例として、看護師の面接では、よくスキル面を意識した質問をされることがあります。そのため、他の職業の面接より、実務経験や今後の将来像に関して具体的な回答が求められるのです。しかしながら、後述するように面接対策のやり方が分からないことを理由に転職活動をストップさせてしまう方が少なくありません。次からは、看護師によくある転職の悩みと、解決するポイントを探ります。
1.【希望に合う求人が見つからない】
「良い求人があればすぐにでも転職したい」、そう考える看護師は多いのですが、賃金、休日、雰囲気などの条件が希望にぴったり合った求人はなかなか見つかりません。
特に賃金面では、看護師は違う仕事への転身が難しく、病院やクリニックなど職場の種類もある程度決まっているため水準の幅が狭いのです。500床以上の大規模病院と99床以下の大卒の基本給与額を比較しても、賃金の中央値の差は1万円程度しか変わりません。⇒(参考)公益社団法人 日本看護協会 看護職の給与データ(2017年版)
そのように賃金など条件に不満がある場合は、エージェントによる条件交渉が有利に働きます。例えば、休日その他の条件はOKだが賃金を上げてほしい、という求人も視野に入れることができます。自分ひとりでの条件交渉は難しいですが、プロならば交渉が進めやすいのです。また、エージェントを使うことで、一般には公開されていないが条件の良い非公開求人を提案してもらえるメリットもあります。
2.【転職を進める時間がない】
転職を進める上では、求人の条件や職場の設備など多くの情報を集めて判断する必要があります。家に帰るとくたくたで転職活動にまで手が回らない看護師の場合、調べる時間が取れず、ずるずると転職のスタートが切れないケースがあります。忙しい看護師には、インターネットを活用した転職がおすすめです。多くの求人サイトが、自動的に条件に見合う新着求人や新情報をお知らせしてくれるサービスを行っているので、すきま時間にチェックすることができます。
もっと手間なく情報収集したい場合は、エージェントを利用することがおすすめです。職場の雰囲気・人間関係など自分で出向かなくとも代わりに調べてもらうことができ、面接の調整もお任せできます。調査では、就職前と後で職場の実態にギャップを感じる人は77%ともいわれています。転職後に後悔しないよう、あらかじめ多くの情報から判断して転職を進めるべきなのです。⇒(参考)看護師の就職活動に関する意識調査分析
エージェントとの面談は、電話やSkypeで応じてくれるところが多いです。直接会って話したい場合は近場まで来てくれるエージェントもいますので、積極的に活用して少ない時間で転職を進めます。
3.【キャリアについて悩んでしまう】
看護師は、他の職業より30代以上で転職回数が増えることが調査で明らかになっています。転職の理由は、結婚・出産による退職でキャリアがリセットしてしまうことが大きいです。⇒(参照)ナースときどき女子 「ナースの転職意識調査」結果発表
それだけでなく、思い描いていたキャリア像と現実との違いなど、30代からはキャリアの見つめなおしに入る時期でもあります。しかし、周りに相談できる人がいないと、モデルケースがなく悩みが深くなりがちです。その結果、せっかく転職してもキャリアに迷って転職を繰り返すケースが少なくありません。ひとりで行き詰った場合は、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。他の看護師のキャリアアップの事例を聞いてみるだけでもイメージしやすくなります。
4.【自分のスキルに自信がない】
看護師は即戦力を求められやすい分、「自分は即戦力ではない」と感じていると転職の一歩を踏みだしにくいものです。まだ経験自体が浅い場合は、研修制度を持つ職場がおすすめです。研修によって、不足しているスキルを補いながら働くことができます。認定看護師や専門看護師を目指して、受験資格となる特定分野での実績を積むことを目的に転職をする方も多いといわれています。しかしながら、看護師経験そのものがない方と、診療科目もしくは業態が未経験の方では必要な研修が異なります。自分の今あるスキル、必要なスキルをしっかりと見極めた上で転職を進めることが大事です。
また、産休・育休明けでブランクを持つ方にとっても研修は大いに役立ちます。同じようにブランクからの復帰組が多い職場であれば、適したサポートが充実しており、お互いを助ける気持ちが生まれやすいのです。どのようなスキルが業界で求められているか知りたいときは、エージェントの業界知識が役に立ちます。キャリア形成にも通じますが、自分のスキル適性に合った求人を見つけるには、エージェントの客観的な意見を参考に進めると上手く行きやすいのです。
5.【面接や書類作成が苦手】
そもそも、面接や履歴書・職務経歴書の作成が大の苦手という方もいます。看護学生時代には、卒論・国家試験対策の合間をぬって就活した苦い思い出を持つ方が少なくありません。採用試験に落ちた経験を二度と繰り返したくない気持ちが大きいのです。転職の場合は、新卒よりも採用を決めるポイントがはっきりしているところが多いことが特徴です。経験の長いエージェントであれば、募集している職場の情報を豊富に持っていることがあります。
他にも、エージェントは面接や履歴書・職務経歴書のアドバイスをもらうのに最適です。面接同行サポートはアドバイスをもらえるだけでなく、求人内容と面接で聞いた条件が違うといったトラブルを防ぐメリットもあります。
まとめ
✓ “希望に合う求人が見つからない”
→希望の条件になるよう条件交渉もひとつの手段。非公開求人もチェック。
✓ “転職する時間がない”
→すきま時間を利用したインターネットでの求人探しやエージェントによる情報収集を活用。
✓ “キャリアについて悩んでしまう”
→30代はキャリアの見つめなおし時期。他の人もキャリアパスからイメージを。
✓ “自分のスキルに自信がない”
→スキルを研修制度で補える職場がおすすめです。客観的な意見を参考に。
✓ “面接や書類作成が苦手”
→対策はプロのアドバイスが重要。エージェントの面接同行はトラブル防止にも有効です。
転職を考えているとき、周りに相談できる看護師仲間がいないとひとりで思い悩んでしまいます。どうにか転職しても、人間関係や条件が聞いていた話と違ったなど、転職トラブルもつきものです。見切り発車で進めてしまうと、悩みが解消されずにもやもやした不安を抱えたままで働くことになったり、トラブルを招きやすくなったりします。
サポートサービスを上手に利用すれば、トラブルを避けてスムースに転職することが可能です。
後悔せずに転職を成功させるため、転職の悩みにしっかり対処して転職活動を進めることをおすすめします。
<参考>日本看護協会
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