転職後に登録を抹消することの是非
個人情報の流出が社会的問題となり、不要な登録は抹消すべきとの考え方が一般的になりつつあります。また登録したままだと、状況の問い合わせなど、しつこく電話を掛けてくる会社もあるため、こういった迷惑行為から逃れるためにも、転職したら登録を抹消する人が増えているようです。しかし、本当に必要でしょうか? ここでは、転職後に登録を抹消することの意義について解説します。
個人情報の流出を恐れる人が増えている
病院のカルテでもそうですが、昔はすべて紙媒体だったものが電子化され、不正アクセスによって根こそぎ持っていかれてしまう事件が多発しています。個人情報が紙で保管されていた頃は、盗むと言っても物理的に限界があり、病院のカルテなどでは、どれほど頑張ったところで200人分が精いっぱいでした。そもそも外部の人間がカルテの保管庫などに入ることすら至難の業です。ところが電子化されたことによって、保管庫に行かなくてもネット経由で遠隔からのアクセスが可能となり、しかも高速通信と大容量データの格納が急速に進歩したことによって、100万人のデータが一瞬にして盗み出されることができるようになってしまいました。そこには氏名や生年月日だけでなく、住所、電話番号、血液型、既往症、常用薬などすべてのことが記載されてます。よくコールセンターが本人確認する上で、名前と住所、電話番号と生年月日を聞いて本人認証を取っていますが、これらの情報を使えば本人に成りすますことができてしまうわけです。さすがにぞっとしますね。最近では卒業写真集も作らない学校まで出始めています。
転職後に登録を抹消すると何が起きるのか
現在では個人情報を扱う企業の多くがPマークやISOを取得し、個人情報の取り扱いを非常に厳しくしており、顧客に明示した目的以外のことに使うことの禁止や厳重なセキュリティー管理とアクセス権限の設定などは当然とされています。一方、当たり前のことですが、転職する上では、転職会社のサーバーにすべてのことが記録され、それこそ免許番号までタンキングされてしまいます。さすがに匿名での転職などできませんからこれは仕方のないことだと言えるでしょう。しかし、転職が完了してしまえば、サーバーに残しておくことは、リスクを抱えるだけであり、抹消すれば安全という考え方になるのもわかります。登録者が所定のフォーマットで登録の抹消を依頼すれば、転職会社はすべての記録を抹消する義務があるため、完全に消去されます。しかし、もしあなたが一回だけの転職で一生涯終わるのであれば、転職後に登録を抹消しても何も問題はありませんが、一定期間働いた後、再び転職する気があるのならこれは得策ではありません。なぜなら登録からコンサルタントと積み上げていった経緯が無くなってしまうため、また一から出直すことになるためです。転職後の登録抹消は、長い目で将来を考えて決めるべきです。ただし、もちろんですが、単に放置するのは危険以外の何物でもありません。
<参考>日本看護協会
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