看護師が単発に求めるニーズと成功例
この記事を見ている看護師の方は、下記いずれかのお悩みをお待ちでですよね。
- 本業の収入が低く、ダブルワークをして収入を上げたい
- 親の介護や旅行などの臨時的収入が必要になった
- 仕事とプライベートを両立させたいから単発の形式で働きたい
- 空いた時間で効率的に稼ぎたい
- 就職までの期間にアルバイトや派遣で働きたい
- 自分が勤務する職場以外で他の仕事を経験してみたい
- 産休や育休などで長期のブランクがあったのに、いきなり週4の日勤などは体力的につらい
「本業の収入では足りない」「育児が忙しくなった」「転職を考えている」「スキルアップとして、他の職場で経験を積みたい」などの様々な理由があり、近年、看護師の単発のバイトの人気は非常に高まっています。
そもそも単発って何?バイトと単発ってどこが違うの?」
一般的な看護師のバイトやパートは、みなさんもご経験があるかと思います。
1ヶ月ごとや2週間に1度のシフトを提出してあらかじめ働く日時を固定させるものです。
そのバイトの中に属する1つの種類として「単発」があります。
単発とは、働きたい案件を単独で選び、その契約が終わるまで働くひとつのライフスタイルです。
単発案件は、1日だけのものもありますし、2〜3日まとまった案件もあれば、ツアーナースのように2泊3日などのようなものもあります。
あまり馴染みがないかもしれませんが、実は非常勤である「単発」には多くのメリットがあるのです。では、手放しに「単発」の仕事をすればいいという話ではもちろんありません。
しかし、気をつけるポイントを抑えることができれば、その多くのメリットを享受できると言えるでしょう。その注意点についても記載してありますので、最後までご覧下さい。
このページでは、週に固定の一般的なバイトを「バイト」と呼び、単発のバイトを「単発」として説明していきます。
看護師の単発のメリット
この中でも特に大きな単発のメリットを具体的にご説明しましょう。
週1からの案件があり、自分のライフワークに合わせて働ける
常勤の看護師は、多くの場合、「日勤」と「夜勤」の2つの勤務シフトが存在し、週や月によって看護師を総動員させて回していくというシステムとなっています。そのため、土日を完全に休みにするのは難しいのが実情です。
それに対して、単発なら自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。自分が働きたい日時・場所・業務内容で働くことができるので、自分の都合に合わせることができます。
子育て、就活中、スキルアップ中、転職を考えている、様々なライフスタイルに合わせて「単発」という働き方を上手く利用していくことが生活の質を上げることになるでしょう。
単発は時給が高い
近年、看護師の需要は、非常に高く日本全国で必要とされています。
しかし、看護師は国家資格を必要としており、専門スキルが必要なため、誰もができるわけではありません。つまり、供給が足りない状況です。
そのため、給料をどんどん高くして、看護師を募集しているという社会的な実態が背景にあります。
さて、その中で特に力を入れて募集をかけているのが「単発」です。
看護師の需要が増大していく中、本業が看護師ではない人で該当の資格を所有しているいわゆる「ダブルワーカー」に対して、働きやすい環境を作ろうという意図があります。そのため、仕事を「1日単位で働けるようにする」「仕事の単価を上げる」などによって、より多くの看護師が応募しやすい募集をしているという背景があるわけです。
日勤での看護師単発の例を見てみましょう。
・デイサービス 日勤 9:00~17:00 時給1850円
・巡回入浴 日勤 8:30~17:30 日給15300円(時給1700円)
というように、時給が一般的なアルバイトと比べておよそ1.5~1.6倍も高いことがわかります。
夜勤での看護師単発の例を見てみましょう。
・老人ホーム 夜勤 16:00~9:00 日給31000円(時給1823円)
・クリニック 夜勤 16:45~9:45 日給35000円(時給2058円)
というように、1回の案件で3万円程度稼げますし、時給換算しても一般的なアルバイトのおよそ2倍あるということが分かります。
国をあげて人材を募集しているほど単発の看護師需要が高まっている
日本で少子高齢化が進んでいる日本の危機的実情は、もう自明な事実ですよね。
しかし、国をあげて医療関係の仕事、特に看護師の人材募集を行なっているのをご存知でしょうか?
昨年の平成27年度、国が在宅医療の推進について力を入れていると発表しました。
この発表からも、国全体に、看護師の需要が高まっているとが分かります。
この資料をご覧下さい。こちらは「在宅医療」という分野についてですが、看護師の「訪問」する業務内容だと言えるでしょう。
「在宅医療の推進について」厚生労働省
単発では健康管理などの「管理業務」は簡単な仕事が中心!ブランクがある看護師でもOK
医療機関の方が、単発で仕事をする看護師に任せても大丈夫な業務を整理して、仕事を振るなどの対応を行います。また、当たり前ではありますが、業務を行う前にしっかりと事前説明を行いますので、前回の仕事から期間が空いてしまった看護師でも十分に活躍することができます。とにかく、医療機関は看護師が足りない状況です。
単発にしかない魅力的な案件がたくさんある
例えば「イベント」や「ツアーナース」は、定期的にある仕事ではありません。そのため、パートや週に固定のバイトを雇っても任せる仕事がありません。医療機関側も雇用コストをできるだけ抑えたいと考えています。先ほど挙げた不定期な仕事は、単発として勤務する看護師に任せます。つまり、単発でしか任せられない仕事があるということです。
どんな仕事が人気なの?
「巡回健診・健康診断」や「デイサービス・訪問入浴」などの空いた時間やご希望の時間に働ける業務が人気です。こちらは週に固定のバイトも単発のどちらでも人気です。また、単発の案件に特有の「イベント」「ツアーナース」も人気です。
特に「施設における夜勤の単発は、給料の割に緊張感がそこまで高くない」という点が最も魅力的な単発の1つだと言っても過言ではないでしょう。つまり、コストパフォーマンスが高いと言えます。
「単発のメリット2」で述べましたが、夜勤の単発の相場は、1回の勤務で3万円を稼げます。
週に固定のバイトで稼ぐには、なかなか難しい金額の案件があるので、非常に魅力的だと言えるでしょう。
また、業務内容についても働きやすさを感じると言えるでしょう。
緊急病院の夜勤であれば、緊急対応や人の生命がかかった職場であるため、緊張感を持って仕事をしなければなりません。しかし、施設での夜勤であれば、緊急で行う業務が少なく、人の命がかかわる機会も少ないので、ブランクのある方でも十分に活躍できるものばかりというわけです。
ここまでを一旦まとめると、「単価が高く」「比較的ラクな仕事」が多いと言えます。
さて、単発の案件は色々な仕事があるので、「給料を重視するのか」「仕事の内容が楽なのか」など自分に合う仕事を見つけることが非常に大切なことは分かりました。
では、具体的に見ていきましょう。下記のような募集要項を見てください。
必要資格:看護師
当日の持ち物:動きやすい服装(ジーンズNG)、3色ボールペン・印鑑・内履き・昼食
要するに、ほとんど普段着でOKということです。
他の求人案件ですと、
当日の持ち物に、「黒か紺のズボン(ジャージ可) ・秒針付きの時計・動きやすい靴・ハンドタオル・替えの靴下」
というように、少し働くハードルが上がってしまいます。
一見、どっちでもよさそうな細かい部分ですが、実際に働こうと思った時に決め手になる可能性のあることです。こちらも注意してご確認ください。
単発の看護師って、どんな人が働いているの?
単発のお仕事をする看護師の年齢層は「20~40代の女性」が中心です。もちろん、50代の方々も看護師として大きな戦力となり活躍しています。年代によって、ライフスタイルや働く目的も異なります。
それでは、年代別に見ていきましょう。
20代看護師の特徴は「バイトよりも常勤の割合が高いこと」と「キャリアを積んでいる最中であること」の2つです。
一般的に考えると、20代の女性は、看護師の学校を卒業し働き始めて数年しか経っていません。また、20代までに結婚するもしくは、30歳前後で結婚したいと思っている女性が多いです。そのため、結婚して育児休暇に入る前にある程度キャリアを積んでおかないといけないと考えています。よって、常勤の看護師として働き、経験値を積んでいこうというライフスタイルに属していると言えます。
看護師のキャリアプランを考える時に「5年勤めると、仕事に余裕ができ始め、できることの幅が一気に広がる」と言われています。
そのため、最短で看護師学校を卒業して、5年のキャリアを積むと考えた場合、年齢は25歳になります。そこから、婚活を本格的に開始し始めると順調にいって、20代後半でゴールするということがイメージできるのではないでしょうか。
まとめると、「キャリア・給料のために仕事をしている年代」と言えます。
なので、20代の看護師は常勤として、もしくは週に4〜5日程度のバイトとして働く。そして、予定が空いていて収入を増やしたい時に不定期で単発のお仕事をするというパターンが主流となっています。
30代看護師の特徴は「バイト勤務の割合が高いこと」と「単発の仕事をする際には、夜勤より日勤で仕事する割合が高いこと」の2つです。
先ほど、20代後半で結婚する傾向があることが説明しました。そうすると、もう想像がつくと思いますが出産する時期の傾向が「20代後半〜30代前半で出産する」ということです。人によっては、2人目、3人目となりますが、最初に時期はだいたいこのようになります。
さて、その後、育児休暇をとるとなった場合には常勤ではなく、元の職場に「非常勤として勤める」ことが主流なパターンとなります。
まとめると、30代の看護師は子供の予定を優先させ、何も予定がない空いた日に単発で仕事をするというパターンが主流となっています。
40代看護師の特徴は「教育費、家や車のローンなどの大きな費用の返済」です。
「20代後半で結婚し、30代前半で出産する」という仮定すると、40代になった時にちょうど子供が「中学校へ進学し始める時期」となります。そろそろ、高校受験や大学受験、大学の学費が必要になってきます。また、出産の機に家や車を持つ必要がある看護師の方も多いでしょう。その返済のためにまとまったお金が必要となってきます。
よって、高収入かつ自分のライフスタイルに合わせた単発の仕事をメインにすることが主流となっています。
とはいえ、単発って結局、誰もやりたがらない仕事なんじゃないの?
現在の日本は圧倒的に看護師が足りない状況です。そのため、単発の仕事は「誰もやりたくない仕事」ではなく、「本当に人手が足りなくて、簡単にできる業務だから誰かに手伝ってほしい仕事」だと言えます。
医療機関側も1日の単発で働く人に複雑な仕事や、普段から勤務している人じゃないとこなせない仕事は、責任を持つことができないため、任せられません。
不安を抱いている看護師の方でも安心して単発の仕事に申し込んでみましょう。
働く前に気をつけないといけない4つのポイント
単発の仕事をする前に、注意しておかないといけないポイントが4つあります。
1.夜勤の単発をするなら、定期的に働くいい職場を見つけよう
夜勤の単発ですと、おそらく大半の職場で「業務内容を丁寧に指導してくれる人がいない」という状況になると思います。そうした場合、仕事をしながら覚えていくことになります。
そのため、職場の人間とスムーズに仕事を行えるように、「バイト先をある程度、固定させる」ことが大切になります。
実際に、2016年9月20日、神奈川県の大口病院で80代の患者さんが2人、点滴に異物(海面活性剤)が混入され死亡した事件がありました。
同年に
4月 看護師のエプロンが切り裂かれる
6月 カルテ紛失事件
8月 看護師のペットボトルに漂白物が混入される
という通報があったことが、横浜市に通報されていました。
もちろん、実情は分かりませんが、想像できる要因として「看護師の間でいじめがあった」ということもできるでしょう。
みなさんもこのような事件に巻き込まれないためにも、自分が働きたいと思える職場を見つけて下さいね。
2.単発を行う前にいくら必要なのか決めてから働こう
月ごとに「今月はいくら必要なのか」ということを決めておくといいでしょう。
理由は、「目標ができることでモチベーションが上がる」「今月いくら収入が増えるか計算できる」「医療機関側の必要以上に催促された場合、断れる」の3つが挙げられます。
週に固定のバイトは「時給に働いた時間をかける」ことで割り出せますが、単発の給料の計算は、少々手間がかかります。
しかし、働く前に、1日単位で得られる給料が事前に把握できるので、1ヶ月間に単発で得られた給料を前もって簡単に計算できます。
3.勤務前の面接で譲れない希望条件を伝えよう
夜勤スタッフを確保できないという病院側の問題が背景にあることは、既に説明しました。
人材確保のため、1度働いてくれた人材に催促して、定期的に入る夜勤スタッフとして固定したいと思っています。評判が悪くなってしまって、雇用者を確保できなくなり、病院を回すことができなくなってしまいますからね。
なので、前もって不満がある条件を掲示された時のために「断る勇気」を持っておく必要があるでしょう。
自分の生活を充実するために、看護師の単発を始めたのにもかかわらず、バイトのせいでライフワークバランスが崩れてしまっては、本末転倒です。
4.ダブルワークを行うことで、副業をしていることはバレない
結論から言うと、「確定申告をすれば」単発などの仕事をして、副業が本業の会社にバレることはありません。
ポイントは確定申告の有無です。確定申告に関わる話は毎年のように変わるので、ここでは細かい点には触れないでおきます。必要最低限の要点をまとめておくと、会社から社員がトータルでいくら稼いでいるか知ることもできないし、役所が会社に社員がトータルでいくら稼いでいるのか伝えることもないということです。確定申告をしておけば副業でいくら稼ごうがバレないということです。ここは看護師の転職会社が一番詳しいので、一番損をしない方法を教えてもらいましょう。
どのサイトがオススメ?
単発のお仕事を選ぶなら、看護師転職サイトのオススメランキングはこちらです。
ただ単発の場合、件数が少ないうえに条件が限られてしまい、日程や夜勤などの条件がなかなか合わない場合が多いです。
限られたスケジュールで、確実に自分に合った条件の求人を手に入れるためには、1つではなく、3つくらいは登録しておいた方が良いでしょう。自分に合う条件の単発求人がなかなか見つからないうちに日が過ぎてしまったということにならないために、鉄板と言われる上位3サイトをご紹介しておきます。
1位:看護のお仕事
オススメポイント1「業界No1の豊富な情報量」
例えば、東京都の求人を比べてみると、他社サイトと比べて6~10倍の情報量が掲載されています。この点からも本当に自分に合った仕事を見つけられることでしょう。
オススメポイント2「紹介業者から希望に合った求人を紹介してもらえる」
これは特にめんどくさがりの人や転職中で時間がない人にとって嬉しい機能だと思います。
自分の希望の条件を入力して登録すると、業者があなたに合った求人をピックアップし、電話で伝えてくれます。
オススメポイント3「単発や夜勤が豊富」
各医療機関で募集している単発や夜勤が「看護のお仕事」に大量に流れ込んでいます。そのため、好条件の単発バイトが見つかりやすいサイトだと言えます。
2位:マイナビ看護師
オススメポイント1「マイナビブランドによる厳選された転職情報」
大手人材業界サイトのマイナビが「看護師と准看護師」に特化したサイトです。マイナビサイトは誰もが一度は利用したことがあるのではないでしょうか。
オススメポイント2「定期的に通うバイト先に必要な情報が整っている」
検索していると「給与」「シフト」「アクセス」「時間帯」の4つを重視していることがわかります。つまり、単発であれど、今後定期的に働くことになるであろう職場を見つけるのに役に立つサイトと言えるでしょう。
オススメポイント3「とりあえず保存してまとめて見比べられる」
気になる求人を後でまとめて見比べることができるので、「あれ、さっき見てたやつどれだっけ」といったようにうっかり忘れを防ぐことができます。
単発をする時には特に「給料」が決め手となる場合が多いので、比較できる機能は非常にありがたいですね。
3位:MC-ナースネット
・オススメポイント1「単発・派遣の求人に強く、専門コンサルタントがいる」
全国における看護師の単発・派遣の仕事に力を入れています。単発や派遣の情報量が多く、利用者が非常に使いやすいサイトとなっています。利用者の希望にあわせて最適な案件を提案してくれます。つまり、自分とコンサルタントからの双方から仕事を探すことができます。
・オススメポイント2「業務内容で絞り込み検索ができる」
こちらも看護師の転職サイトで唯一の機能です。バイトを申し込み、就業決定後に「あれ、思ってたの違う」というミスマッチを起こさずに済みます。誰しも、任されて大丈夫な業務と難しい業務があるかと思います。特に、単発を行う際には自分がやりたくない業務をやらずに済むことができるようになります。
・オススメポイント3「就業日で絞りこみ検索ができる」
看護師の転職サイトで唯一、就業可能日が分かるサイトです。面接にいく前から「ここで働くとなった場合、○日から働けるな」というイメージができ、予定が立てやすくなります。
また「自分が就業できる日」からも絞り込んで検索することができます。毎日、「10時・15時・20時」に更新をしているので、常に情報が新しいサイトです。つまり、単発を探している人に非常に便利だと言えます。
さいごに
いかがでしたか?
看護師の転職サイトは日々情報が更新されます。
妥協することなく、働いてもいいなと思える案件が出てくるまで毎日チェックしましょう。
あなたにぴったりな単発のお仕事が見つかるといいですね。
<参考>日本看護協会
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